Notionでオンラインレジュメを作ってみた

オンラインレジュメ

 オンライン授業やハイブリッド授業(対面とオンラインの併用)が増えてきたので,オンライン上に動画や画像を埋め込んだウェブページを作成し,それを授業のレジュメにしてみようと思いました。そこで,昨年度から少しずつ,Notionを使ってオンラインレジュメを作成しました。Notionでページを作成して,それをShareするだけです。オンラインレジュメのメリットとしては,動画や画像を埋め込めたり,「展開」ボタンを作成することでコンパクトにできる,目次を作成できる,関連サイトへのリンクを動く形で埋め込める,訂正があれば即座に反映できる,などなど多岐に渡ります。デメリットはインターネット回線が必要なことと,印刷にあまり向いていないことです。

どんなものを作ったか

 行動科学基礎演習という授業で心理統計(といいつつ,主にHAD の使い方講座)を扱っているのですが,HADの操作をスライドだけで説明するのには限界があるので,HADの操作画面を録画し,それを埋め込んだオンラインレジュメを作成しました。Macだと,「Shift + Command + 5」を押すと簡単に画面が録画できるので,それでHADの操作画面を録画するだけです。見ていただいた方が早いかもしれません。以下のようなものを各回分作成しました。

https://www.notion.so/mk1124/4-b7163da7227442ce9d3ed2037a3b95dd

工夫した点

 Notionは便利なソフトウェアですが,いくつか工夫をしてます。

 まず,NotionはPDFをそのまま貼り付けただけではページ内で非常に読みにくいんですよね。これまでの授業で利用したスライドをNotionに書き直すことも考えましたが,対面授業ではスライドを使いたいので,スライドを活かしたままでNotionに埋め込むために,Shideshareをかませることにしました。Shideshareに授業スライドをアップロードして,埋め込みURLを生成して,それをNotionに貼り付けて埋め込んでいます。Shideshareには限定公開設定があり,限定公開にすると,URLを知らない場合はアクセスできないようになります。限定公開にすると埋め込みURLでの公開がデフォルトでは無効なので,埋め込みURLで公開に設定した上でと利用しています。

 次にHADの操作動画ですが,どうしてもサイズが大きくなってしまいます。Notionはそのまま動画ファイルをアップロードすると埋め込み動画として利用できるのですが,受講生から動画が重いというコメントがあったので,Google driveにアップロードした上でNotionへ埋め込んでいます。Google driveに動画をアップロードすると,Youtubeと同様のシステムで動画が利用できるようです。なんとなくYoutubeにアップロードにやや抵抗があったので,Google driveを使ってます。ただ,Google driveの動画をNotionに埋め込むのにも少し工夫が必要です。Google driveにアップロードした動画の共有リンクを取得し,その共有リンクにブラウザからアクセスします。そして,右上メニューで「アイテムの埋め込み」を選ぶと,埋め込みURLが取得できます。そのURLをNotionの「embed」から「embed link」として取り込むと動画を埋め込むことができます。さらに,NotionではToggle(▶で続きを読む形式)を利用して,ページを展開しないと動画が出てこないようにしています。これも,動画が入っているとサムネイルを読み込むせいでページの表示が遅いという受講生のコメントを参考にした工夫です。

まとめ

 Notionは便利です。教育利用だと無償なのでぜひ活用しましょう。

小林 正法
小林 正法
Principal Investigator

関連項目